【概要】
名古屋にあった肥料・飼料の工場の絵葉書1袋2枚です。ウェブを見ますと同じ絵葉書が古本屋さんで出品されており、同じく1袋2枚の状態ですので、使われて抜けてしまった絵葉書はないと考えられます。
全購聯は大正11(1923)年に発足した全国購買組合連合会の略で、聯は連に通ずる文字です。異体字っていうんでしょうか。この組織は産業組合法で各地にできた購買組合の全国組織です。立場の弱い農民などが組合を作り、物資の価格や流通を安定させる目的を持って運営されました。今の農協に連なる組織といえるでしょう。そのため、全購聯は今で言う全農のご先祖と言っていいと思います。
ここでは農家の必需品である肥料・飼料の融通のため、(他所から仕入れるのでなく)組合みずから名古屋に工場を建てたということがわかります。
そして配合飼料は原価率が極めて高く、効率の良い輸送・加工をして製造コストを下げる必要に迫られます。
そこで名古屋です。日本の中部に位置し良港を有する名古屋に肥料・飼料の大きな工場が建てられたのだと考えられます。
【作成・撮影年代】大正11(1923)年~昭和8(1933)年
全購聯が結成された大正11年以降、通信欄右から「郵便はかき」の表記から昭和8年までと判断。
【内容】
全購聯名古屋肥料工場 内部 分析室/全購聯名古屋肥料工場 全景
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